中塚ミシン工場

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      3 商品

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      中塚ミシン工場

      中塚ミシン工場は夫婦二人三脚で経営される老舗縫製メーカーです。

      人が良すぎた初代

      1950年に泉大津市寿町に創業し、10年後の1960年に中塚ミシン工場株式会社を設立します。
      初代は人が良すぎて知り合いにタンス預金を貸して、連帯保証人になってしまい借金を肩代わりしてしまうという苦労があったものの、戦後の好景気の波に乗って会社を大きくしていきました。

      人情深い2代目

      「お父さんは商売上手だった」と3代目現社長の中塚さんは振り返りますが、そのエピソードからは初代と同じく「情に厚い」ことが伺えます。
      2代目は典型的なのんべえ社長で、居酒屋さんでパートさんを雇ってくることが日常だったそう。「子供が小さいから夜の仕事は厳しい。昼間の仕事がしたい」とこぼしている人を見ると、「それならウチで働けば?」と気さくに声をかけていたのだとか。
      また、障がい者の方も採用するなど、好景気の人手不足の中でも従業員一人ひとりに寄り添った採用をしていました。
      その一方で他の縫製会社には無いような大型機械を導入し毛布のライン生産を可能にするなど、先進的な技術も導入した人でした。

      3代目社長の挑戦 - 毛布に新しい可能性を

      現社長の3代目は、先代とは違って言葉少なめで職人気質。
      その側らにはいつも奥様がいらっしゃいます。そんなお二人は大量生産だけではなく、使う人に寄り添った商品開発に試行錯誤を続けています。なぜなら、「丈夫」で「使いやすい」ものが人の生活を豊かにすると、長年のものづくりの日々で知っているからです。
      「毛布の曲線縫い」は毛布をさらに「使いやすい」形に変化させました。そして、毛布以外の雑貨を作ることも可能にしました。
      私はそんな中塚さんのものづくりに「誠実なぬくもり」と「チャレンジするワクワク」を感じます。

      匠の技 - 毛布の曲線縫い

      毛布のような厚さ2.5㎝〜0.5㎝のような分厚い生地を曲線に縫うのは至難の技なんです。
      なぜなら縫う途中で縫い目が外れたり、生地が引きつったりするからです。
      そして毛布は、その生地によって伸び縮みの幅が大きいのも特徴です。この特性がさらに曲線縫いを難しいものにしております。

      匠の技 - 生地を手懐ける

      「この生地は伸びやすい」「この生地だったらこの縫い方」「この縫い方はひきつれる」といったことは、熟練の縫い子さんにしかわからない、と現社長夫婦はおっしゃいます。
      熟練の縫い子さんたちはひとつ一つの生地を手にとって、これまでの経験と感覚で縫っていくそうです。
      そんな職人さんたちは、新たな挑戦を恐れません。「こんなものを作ってみたい」という社長の思いに応え、試行錯誤の日々を重ねています。